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レトルピアノ教室
Lettle piano room

8.「6つのウィーンソナチネ」K.439b より第1番(Ⅳ)モーツァルト
2022年5月1日 本番の演奏
大きい画面は、こちらからご覧ください。
この曲を演奏しているのは、小学6年と中学2年の姉弟です。
いつも、二人でやっているので、もう慣れたものです。
この曲は、「1ヵ月1万円生活」という番組の中で、
作ったものを食べるシーンで、使われていたものです。
ピアノのメロディーが、とても耳触りがよく、覚えている人も多いと思います。
下の解説に詳しく書きますが、元々が、管楽器のアンサンブル曲なので、
ピアノ曲の楽譜を元に、コンツェルティーノ風にアレンジしました。
管弦楽の楽譜は、手に入りませんので、本当はもっと違う感じだったのかもしれません。
演奏については、イメージ通りの感じにはなりましたが、
もっと細かく、自分が伴奏に回っているときの弾き方など、
気をつけさせれば良かったと思います。
リズムも、もっと少なくできたかもしれないです。
「6つのウィーンソナチネ」について
「6つのウィーンソナチネ」は、モーツァルトの
27歳から30歳のころの作品です。
元は、「5つのディヴェルティメント」という「バセットホルン三重奏」というアンサンブル曲でした。
作曲年は、1783年か、1788年とされます。
自筆譜が早い時期に失われ、いつ何のために書かれたのか、詳しいことはわからないのです。
モーツァルトの死後、1800年5月31日、モーツァルトの妻である
コンスタンツェがアンドレというモーツァルト研究者に、
失われた「バセットホルン三重奏」の筆写譜を持っていることを
伝えていたことで、存在がわかりました。
1803年にブライトコップ&ヘルテルからパート譜の出版。
1813年にジムロック(ボン)から「6つのセレナード」として、全曲が出されました。
しかし、不完全なもの、他者の追加などが多く、
古くから様々な組合せによる演奏が行われ、楽章の構成や調性も違うものが多数存在します。
そのような感じで、弦楽三重奏曲とした版(K.Anh.229a)や、レーベルクによるピアノ曲版も誕生しました。
テレビで耳にしたピアノソロの楽譜は、
「6つのウィーンソナチネ」という楽譜で、
19世紀初頭(1805年ごろ)のウィーンで、
Artaria社のPlate (1644-1645) として2分冊で出版されました。
編曲者は、不明ですが、アレクサンダーヴァインマン博士によると、
カウマーが編曲したものではないかといわれます。
モーツァルトの作品は、このように不明な点が多いのですが、ある時期を境に
明確になります。作品番号もシンプルになります。
それは、彼自身が、作品を整理し始めたからです。
安定した収入を得るためには、作品の管理をしっかりする必要性を感じるようになったからです。
その第一号は、ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 K.449
作曲年は、1784年2月9日 ウィーン
この作品以後、研究者たちは、頭を悩まされる必要がなくなったわけです。
この曲のピアノの演奏は、こちらをお聴きください。
2021年発表会 演奏曲目・目次
★アンサンブル曲の解説はこちらからご覧になれます
1.プレリュード7番 Op.28-7 ショパン
2.「8つのユーモレスク」より第7曲 Op.101-7 ドヴォルザーク
3.「グノシエンヌ」第3番 サティ
4.おもちゃの兵隊の行進曲 Op.123 イエッセル
5.故郷(ふるさと)文部省唱歌 岡野貞一
6.「くるみ割り人形」op.71より「あし笛の踊り」チャイコフスキー
7.「天国と地獄」序曲 オッフェンバック
8.「6つのウィーンソナチネ」K.439b より第1番(Ⅳ)モーツァルト
9.交響曲第5番Op.67「運命」(Ⅰ) ベートーベン
10.「威風堂々」Op.39-1 エルガー
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