大きい画面は、こちらからご覧ください。
本当は、やれないと思っていましたが、
やはり、この曲なしでは、CMは語れないと思い、
急遽、準備しました。
私と、小学4年の女の子の連弾でやりました。
彼女は、まだピアノ歴は1年半ですが、この子ならやれるだろうな。
と思い、急にお願いしました。
やはり、準備期間が短かったので、本番の一回で、
ピッタリ合わせるのは難しく、少しぶれてしまいましたが、
頑張りました。
弾き方ですが、
2コーラス目の動画を見ていただくとわかりますが、
同じ和音が、3度続く曲ですが、
弾く方向を変えて、音色に変化をつけています。
「太田胃散」のCMで有名なプレリュード7番は、
ショパンの「24のプレリュード集」中の一曲です。
『プレリュード集』Op.28は、ショパンが1831年から1839年にかけて作曲した前奏曲集です。
全部で24曲+2曲あります。
24曲というのは、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」に敬意を表したものといわれています。
なので、24曲すべて異なる調性で書かれています。
ただ曲順は平均律とは異なり、平行短調を間に挟みながら5度ずつ上がっていくという順序になっています。
(ハ長調 - イ短調 - ト長調 - ホ短調 …)
この曲集は、1839年1月にマジョルカ島で完成しました。
これは、ユリアン・フォンタナ宛の手紙によって確認できています。
しかし、着手の時期については明らかでなく1831年から1838年まで諸説あります。
楽譜の出版は1839年の9月。
フランス版はカミーユ・プレイエル、ドイツ版はヨゼフ・クリストフ・ケスラーに献呈されています。
ショパンは、『プレリュード集』を作るにあたり、考慮した点があります。
それは、演奏上の難易度を大幅に下げていることです。
実は『エチュード集』を出した時、難しすぎて弾けない。
というクレームが、ピアノ愛好者から出たからです。
実際に、自身の弟子(貴族の子女)に弾かせる曲が少ないという事実に気づいたショパンが、
反省して、初心者でも弾ける魅力的な曲を書こうとした努力が、にじみ出ています。
『プレリュード集』は、1912年にジャン・フランセが編曲した管弦楽用版もあります。
(カール・アントン・リッケンバッハー指揮、ベルリン放送交響楽団)
太田胃散のCM曲 第7番 イ長調は、
3拍目にアクセントがくるマズルカ調のリズムになっています。
曲集は、こまで長調=速いテンポ、短調=遅いテンポだったのですが、
ここから逆転しているのがポイントとなります。
後に、フェデリコ・モンポウがこの主題に基づいて「ショパンの主題による変奏曲」を作曲しています。
★アンサンブル曲の解説はこちらからご覧になれます
1.プレリュード7番 Op.28-7 ショパン
2.「8つのユーモレスク」より第7曲 Op.101-7 ドヴォルザーク
3.「グノシエンヌ」第3番 サティ
4.おもちゃの兵隊の行進曲 Op.123 イエッセル
5.故郷(ふるさと)文部省唱歌 岡野貞一
6.「くるみ割り人形」op.71より「あし笛の踊り」チャイコフスキー
7.「天国と地獄」序曲 オッフェンバック
8.「6つのウィーンソナチネ」K.439b より第1番(Ⅳ)モーツァルト
9.交響曲第5番Op.67「運命」(Ⅰ) ベートーベン
10.「威風堂々」Op.39-1 エルガー
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