下関ピアノ教室レトルピアノ

5.人形の夢と目覚めOp.202-4 エステン

2024年4月28日 本番の演奏


YouTubeで見る

5.人形の夢と目覚めOp.202-4 エステン

人形の夢と目覚めについて

「人形の夢と目覚め」Op.202-4は、 テオドール・エステン(セオドア・オースティン)が作曲したピアノ小品です。
1862年に発表されたピアノ小品集『子供の情景』の中の一曲です。
このピアノ曲集は全6曲からなり、その第4曲になります。

曲は3つのパートからなっています。どのパートもハ長調で書かれています。
パートは、次の3つです。

1.子守歌 (Cladle Song) - 人形の眠り (Dolly sleeps)
    4分の3拍子、アンダンテ・コン・モート。
2.人形の夢 (Dolly's Dream) - 人形の目覚め (Dolly Awakes)
    4分の4拍子、モデラート。
3.人形の踊り (Dolly Dances)
    4分の2拍子、アレグレット・モデラート。

このように、楽譜に言葉を書くことで、演奏者の想像力を膨らまして、 表現を引き出す工夫がなされています。
これは優れたピアノ教師であったエステンならではの工夫といえます。

日本では近年、ノーリツの給湯器の湯はりの完了を知らせるメロディーに
第2部の「人形の夢」のメロディが採用されていることで、非常に有名になっています。

今回発表会で、採用したのも演奏する姉妹のお家のお風呂で、
「おふろがわきました」の音楽が弾きたい。
という、リクエストがあったからです。

エステンについて

作曲者、テオドール・エステン(セオドア・オースティン(1813年-1870年)は、
19世紀に活躍したドイツの音楽家です。
ワーグナーやベルディと同じ年に生まれています。
ショパンやリストより、2、3才下ですが、同年代に活躍したロマン派の音楽家です。
彼は作曲家であると同時に人気のあるピアノ教師でもありました。
なので、先ほども書いたように、楽譜も子供達の事を考え、
表現を引き出せる試みが、なされています。

・ショパン(1810年-1849年/ポーランド)・リスト(1811年-1886年/ハンガリー)
・ワーグナー(1813年-1883年/ドイツ)・ヴェルディ(1813年-1901年/イタリア)

楽曲アレンジについて

この曲はピアノ曲ですが、姉妹で弾かせてあげたいと思いました。
でも、連弾ではなく、ピアノ協奏曲のような感じで、
ピアノの楽譜はそのままにして、オーケストラが、厚みを出す感じにしようと思いました。

しかし、まだ妹は、小学1年生、あまり弾けません。
難しい事は無理です。
出来る範囲で、例えばピアノの音色出ない方が似合う場所に色をつけたり、
みんなで一斉に弾いている感じにした方が良い箇所に厚みを出したりという感じで、
仕上げてみました。

アンサンブル曲の「解説」

★アンサンブル曲の解説と動画はこちらからご覧になれます
1.ワニのさんぽ ホロヴィッツ
2.どうぶつメドレー(山の音楽家~ぞうさん~かえるの合唱~かっこう)
3.トルコ行進曲Op.113-4 ベートーベン
4.となりのトトロメドレー(さんぽ~風のとおり道~となりのトトロ) 久石 譲
5.人形の夢と目覚め Op.202-4 エステン
6.「くるみ割り人形」Op.71a  行進曲 チャイコフスキー
7.愛のあいさつOp.12 エルガー
8.ペルシャの市場にて ケテルビー
9.ピカデリー サティ
10.トルコ行進曲K.311 モーツァルト
2024年 発表会Top

<< 前のページに戻る