下関ピアノ教室レトルピアノ

10.トルコ行進曲K.311 モーツァルト

2024年4月28日 本番の演奏


このアレンジも、ベートーベンの「トルコ行進曲」と同じように小太鼓がなく、
トライアングルがずっとなっています。

発表会が終わった後、こちらでご紹介します。

10.トルコ行進曲K.311 モーツァルト

トルコ行進曲K.311について

「トルコ行進曲」は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した
ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331 (300i) の第三楽章です。
このため、「トルコ行進曲付き」と呼ばれることが多いソナタです。
モーツァルト自身は「トルコ行進曲」とはせずに、「トルコ風」とだけ記しています。

このソナタは通常のソナタの形式と異なり、
最初の楽章に相当する「急」の楽章を欠いて、静かな曲から始まっています。(緩-舞-急しかない)
通常の古典派ソナタの定義は、
4楽章構成なら、「急-緩-舞-急」の形式をとります。

このソナタの作曲時期に関してもはっきりしたことは判明していませんが、
2つの説があります。
1つ目は、1783年頃ウィーンあるいはザルツブルクで作曲されたとするもの。
2つ目は、1778年頃パリで作曲されたとする説。
現在は、1783年の方が有力になっています。

それはなぜかというと、発見された自筆譜に使われていた紙から推測できるからです。
初め自筆譜は、第3楽章の第90小節以降が記された最後のページだけが現存し、
それ以外は消失したと考えられていました。
しかし2014年に、ハンガリー・ブダペストの国立セーチェーニ図書館にて、
同図書館音楽部門主任のミクシ・バラージュが、
第1楽章の第3変奏冒頭から第2楽章のトリオ第10小節までが記された4ページの手稿譜を発見したのです。
この紙に使われていた透かしが、1783年当時に書かれた他の曲と同じものだったからです。

さらに、モーツァルトは、1781~83年の間、ウィーンで落ち着いた暮らしをしていました。
当時のウィーンでは、トルコの軍楽が人気がありました。
作曲されたとされる1783年は、トルコ軍によるウィーン包囲に対してハプスブルクが勝利した100周年の年でした。
モーツァルトは、世間から人気を得るためにその地域の流行を取り入れたのかもしれません。
ちなみに「トルコ行進曲」の左手の伴奏は、トルコ軍楽隊の打楽器を表しています。

研究によって、また新たな説が出てくるかもしれません。
これからの研究が楽しみです。

曲のアレンジにについて

発表会では、連弾でお届けします。 特別に楽譜は用意せず、ソロの楽譜から連弾にしました。
この曲は繰り返しが多く、繰り返しの部分はカットされることが多いですが、
すると、味気なくなってしまいます。
なので、繰り返したときに、違う事をする。
というのを前提に、「なんちゃってアレンジ」をしてみました。

アンサンブル曲の「解説」

★アンサンブル曲の解説と動画はこちらからご覧になれます
1.ワニのさんぽ ホロヴィッツ
2.どうぶつメドレー(山の音楽家~ぞうさん~かえるの合唱~かっこう)
3.トルコ行進曲Op.113-4 ベートーベン
4.となりのトトロメドレー(さんぽ~風のとおり道~となりのトトロ) 久石 譲
5.人形の夢と目覚め Op.202-4 エステン
6.「くるみ割り人形」Op.71a  行進曲 チャイコフスキー
7.愛のあいさつOp.12 エルガー
8.ペルシャの市場にて ケテルビー
9.ピカデリー サティ
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